2022/05/08
4月の大阪レッスン
一昨日の、三世代会談を終えて、小学一年生となった、
菊地家の子孫末裔の、活躍を見届けると、昨日は、
大阪で、フルート、テナー、アルトと、3人のレッスンを
終了。
フルートのU氏のために、リコーダーを準備、二人で、
メロディー移調の音感トレーニング。
テナーの、Iさんは、数ヶ月ぶりだが、ライブ実戦経験を
積み上げて、著しい成長を感じる。
8月の神戸グレートブルーでのジョイントライブが楽しみ
だ。
Sax machines メンバーでもある藤井さんは、また、新しい
難曲スタンダードを持参、僕もタジタジだが、音楽は、常に
新しいことへの挑戦なのだと、言い聞かせて対応。
これでは老化する暇は無いだろう。みんなの意欲は凄いなあ。
さて、大阪から、姫路の手前の加古川へ移動して、加東市
の、W氏のログハウスへ車で向かう。
W氏は、瀬戸内海の頭島にある海の見えるレストランリ
ボーンのオーナーであり、ヨットマン、テナー吹き。
昨夜は泊めてもらい今日は、グランドピアノのある、このログ
ハウスでまた、熱血テナーレッスンが、展開された。
W氏は、半年前に、僕がFacebookで洒落た海の見える
レストランを発見、宿泊させてもらったのが縁で、僕の
サックス、オンラインコースの受講生でもあるのである。
昨夜は手作りの晩餐会、前夜祭で、地元の、ハモンドオルガン、
ピアノ奏者のIさんを交えたセッションとなった。
僕がピアノで、スタンダードナンバーを弾いて、鍵盤ハーモニカで、
彼女が、加わったり、逆にIさんのピアノに、僕がサックスで加
わったり、W氏が、サックスでくわわったりと、楽しいセッションで、
夜は更けていく。音楽で会話できるって本当に楽しい。
山の中の、人造湖のほとりのログハウス、グランドピアノで、
自宅でセッションとは、なんと贅沢なことよ。
さて、明日4/19は、お陰で、ずいぶん多くの予約が入っているらしい。
軽い喉風邪もだいぶ収まってきた。新メンバーとの、ライブは、
どうなるのかと、ワクワクである。
2022/05/07
僕の好きな歌手
歌い手というのは、星の数ほど存在する。
いろいろな歌手がいて、それを好きな人、
つまりファンが存在するし、音楽の仕事
って95%以上は歌に関連する仕事だろう
と思う。
僕も、歌手に関係する仕事はたくさん
させてもらった。
仕事として関わった多く歌い手さん、
それについて、ああだこうだ言うことは
控えたい。ファンがいて、お客が集まり、
CDやダウンロード、コンサートやライブ
にお客様が来るということはそれだけ、
ニーズがあるということ。好きだ、
感動するという人がそれだけいるという
こと。
立派なこと、素晴らしいことである。
さて、自分の個人的好みの話だと、
20代は、日本人だと大橋純子さんが
好きで、アルバムを集めていたことが
ある。Simple love のヒットで話題に
なった。
バックはミノヤセントラルステーショ
ンだった。のちのそのメンバーとも
知り合うことになるのだが。
僕はもともと、ソウル好きで、アレサ、
オーティスには痺れていた。それに通
じるソウルフルな歌い手が日本にも
現れたのが、衝撃だった。時代は下り、
星のように多くの素晴らしい歌手は存在
したが、やはりミーシャの出現は衝撃
だった。
エブリシングのころは、楽曲にも恵ま
れ、その当時の楽曲群は、今でも聞い
ているくらいである。
その後に現れた、小柳ゆきにも強い
ソウルを感じて好きだった。
しばらく話題を聞かなかったのが残念
だ。
長年ご一緒している瀬戸カオリ門下
の、植垣麻衣子さんとは、最近知り
合った。ソウルにもカントリーにも
なるビブラート、突き抜ける高音と
素晴らしい表現力の歌い手さんである。
ジャズももちろんこなせるが、自身が
作曲もできる、シンガーソングライ
ターでもあり、その可能性は未知数で
ある。
とてつもないダイヤの原石なのでは?
と直観するのは僕だけだろうか?
とりあえず、僕のバンドで、4/19に、
歌ってもらうことにしたのだが、
興味のある方は、ぜひチェックして
ほしい。
プロモ動画でもその歌声が聞ける。
2022/05/07
日本人のリズム感
リズム感は、まず、歩き方に出る。
日本人は、リズムに乗ってカッコ
いい歩き方の人は本当に少ない。
音楽家なら、カッコいい歩き方を
学び、するべきなのだ。
なぜなら、歩き方がかっこわるい
人の演奏がカッコいい訳が無い
から。同じ体、筋肉の使い方なの
だから。
ピアノを練習するのも、サックス
を練習するのも、洋楽の歌を歌う
のもいいだろう。
でも、根本的なリズム感を学ば
ないと、クラシックにしろ、
ジャズ、ロックにしろ、本場の
人から見ると、残念なことに
猿真似にしか見えないだろう。
アングロサクソンは、黒人、
黄色人を猿と見ている節がある。
(笑)猿の惑星という映画は、
実は日本人を暗に指していて、
原作者は日本人が怒り狂うのを
危惧して、日本公開を躊躇った。
このところ、よく顔を出している
渋谷マークシティのストリート
ピアノで見かけるのは、めちゃ
上手いクラシックピアノを弾く人
たち。
普通のサラリーマンにしか見え
ない人たちが、平気でバッハや
ショパンをさらりと弾いては
交代しているのを見ると、この
国の音楽民度の高さに驚くととも
に、ほぼ全員、リズムのことが、
まるで解っていないと感じる。
日本人にありがちなのは、臍から
上しか使わないでリズムを取って
いるのが、大半。中には、頭と
指しか使っていないピアノ弾きも。
2000年間農耕民族だったから、
仕方がないといえばそのとおり
だが、リズムは、腰で取り、
カッコいい歩き方をして、その
リズムで演奏しなかったら、
カッコ良くなる筈がない。
当たり前だの、クラッカー!
(知らないよね?)
昔、横浜にあるドイツ人学校で、
数人の子供たちにサックスを
教えていた事があったが、行進
曲の、リズムの良さに驚いた事
がある。
クラシックにしろ、ジャズにしろ、
民族の血から出るものなのである
ことを実感したのだった。彼らは、
自分たちの先祖の音楽。
決して自慢ではないが、僕は、
以下のような、超一流の演奏家と
の共演歴が有るので、その比較
から、クラシックでも、ジャズ、
ロックでも、そのレベルは、
一瞬にして目利きが出来るので
ある。
一流なのか、3流なのか、プロ
なのかアマチュアなのか、才能
は、あるのか無いのか。自分の
レベルはさておき。
海老沢和博(半年)、村上秀一
(自己アルバムのレコーディング、
および、有名アーティストの
(長期ツァーに同行)、
つのだ☆ひろ(6 年間在籍)
ジミー竹内、ほか多数の優秀な
ドラマー、世良譲、松本英彦、
サラボーン、ヘレンメリル、など
素晴らしいピアニスト、歌手、
サックス奏者との共演。
昨日の気付きは、僕はリズムに
乗る歩き方、ソシアルダンス
(3年間学ぶ)、ファンク
(つのだ☆ひろバンドでは6
年間、振り付けの特訓を経験)、
ストリートダンスの体の動かし方、
ジャズ、ロック、クラシックの
リズムの乗り方を体で学んで
来たのである。
そして、今までは、サックス、
フルート、音楽理論を教えるのが
仕事、世の中に付加価値を与える
自分のやるべき仕事思っていた
のだが、
さらに、広く、クラシックも
含む、すべての音楽家に、
リズムの乗り方、グルーヴ、テンポ
ルバート、ピッチの取り方や歌い方
をアドバイスする、音楽コーチ
としての、仕事が見えてきた。
数千万入りの、預金通帳を引き
出しから発見してしまった気分。
それを忘れていた、お間抜けとの
突っ込みはご遠慮ください(笑)。
2022/03/29
ピッチとアンサンブルの話(その3)
今日は、平均律と純正調の話。音楽の
音の高い低いは、昔からいろいろ研究さ
れていて、ピタゴラス音階(完全5度の組み
合わせで行くもの)やミーントーン、純正率
といって、正確に振動数整数倍の倍音を
積み上げてゆく、いわゆる倍音列に従った
音列などが存在、それぞれ長所短所がある。
その後、12のキーを平均してうまく演奏で
きる音階、調律法が、平均律と呼ばれるもの。
1オクターブは、振動数が2倍なので、1.06・・・・
(無理数)という、12乗根ルート2の数値分
づつ高くなるように半音階を設定したもので
ある。
門外の方には良くわからないと思うの
だが、いわゆる妥協の産物で、12キー同
じ位少しづつ狂っている音階。
例えば、ドミソは、純正率でいうと、振動
数、4:5:6の時が最もきれいにハーモニー
するのである。耳の良い奏者は、長3度と
長6度は、平均律より気持ち低めにすると
純正に近づききれいにハモるのを知って
いるので、そうするのである。
平均律で設計された、サックスや、クラ、
フルートでも、十分テンポが遅くて、和音
の響きが聞こえるときは、アンサンブル
時に、自分がコードの3,6度の時はちょい
低めになどと判断してピッチを取れたなら、
かなりなアンサンブル能力といえるだろう。
指揮者の岩城宏之さんの著書には、
世界最高峰のアンサンブル集団は、
ウィーンフィルだという。
飛びぬけた独奏者はいない代わりに、
個々人の音楽的耳のレベルが半端なく、
各人が自分が和音の3度なのか7度なの
かを認識して、指揮者の指揮通りにのみ
ならず、ピッチ、音量のバランスを考えて
演奏するのだそうだ。それは世界最高峰と
言われるわいなぁ。
例えば、弦楽器10人がソ、5人のミを弾いて
いるなかの一人なので、ピッチはこの
くらい、音量はこのくらいにしておこう・・という
判断を数十人が適切にしている集団なの
だそうだ。
ジャズの場合は、アンサンブルでも、単に
楽譜が強く、楽器がうまいだけではなく、
自身も、ある程度アドリブ能力も高く、アン
サンブル能力もある人をチョイスしていく
必要がある。
アドリブができる人は、
コードにも強いので、譜面を吹いてい
ても、自分は今3度なのか9度なのか
瞬時に把握できるはず、またリズムに
乗るグルーブ感も自分で乗るだけでは
なく、ほかの人の乗り方にも寄り添える
だろう。いいアンサンブルが期待できる。
ジャズ屋のソロイストは、中小企業の
創業社長みたいなもので、自我、自己
主張が強く尖がった人も多いのだが、
最近は女性でも能力の高い人が多い
ので、男女を適切に配置するというの
もバランスの良いアンサンブルを達成
する知恵かもしれない。
上手くコロナ禍を乗り越えたら、僕の
ライフワーク、サックスマシーンズも、
新作を増やして再開していきたい。
目指すのはホールコンサート。
イメージすることはこれまで実現して
きているので、全国でホールコンサート
ツァーも実現させたいと願う。