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お知らせ

2021/06/18

劇団鳥獣戯画創立45周年記念公演第3弾 「ハイ、ゑびすホテルです」を観劇。

劇団鳥獣戯画創立45周年記念公演第3弾
「ハイ、ゑびすホテルです」を観劇。


http://www.chojugiga.co.jp/ebisu.html


災害と過疎化それにコロナにやられて倒産寸前の、
新潟県にある古いホテル、ゑびすホテルがその舞台。

いつもは閑古鳥のこのホテルになぜかは解らないが、
ぞくぞくと集まる宿泊客。

余りに続く不幸の連続に、一家心中を目論む家族に、
老いらくの恋の逃避行、駆け落ちの老カップル、
一見元気なスキーヤー、実は自殺願望などと、
一癖もふた癖もある宿泊客は、実は、数百年前の
ある戦国武将とゆかりのある人たちだった。


ここからはネタバレの要素があるので、本日の
千秋楽にいく予定の方は、ここで読むのを止めましょう。


このホテルは古い時代の宮大工の名人が心を込め、
技の限りを尽くして建てた建築物。


豪雪で、ホテルが押しつぶされて全員お陀仏に
ならんとするところを、数百年の時を越え、幽霊と
なって救いにくる戦国武将、そしてその家来の生まれ
変わりの泊まり客。


なるほど、袖振り合うは他生の縁という言葉
もあるが、この世で出会う人々は、必ず前世
でも出会っていて、縁の深い人たちだという
意味であるのを思い出す。


夫婦や師弟は、親子や兄弟となって生まれ変
わっても深い関係を続けるという。
主君とそれに命を投げ出して努める家来の
信頼関係の素晴らしさに心打たれる。知らぬ
間に頬を伝う涙。(ボビーソロの同曲は有名)
いつもの歌って踊って芝居しての鳥獣戯画のス
テージはいつも素晴らしい。


今回は、若い女優さん2名による 健康的なお色気、
サンバダンスに、一輪車やサーカス芸も含め、歌
って踊って泣いて笑って感動する鳥獣戯画の世界
を堪能したのだった。

劇団鳥獣戯画創立45周年記念公演第3弾 「ハイ、ゑびすホテルです」を観劇。
劇団鳥獣戯画創立45周年記念公演第3弾 「ハイ、ゑびすホテルです」を観劇。

2021/06/01

瀬戸内海の宝石

昨夜は、大阪で、3人の生徒さんと
やはり熱血レッスン。
Fさんも、Mさんも、来月以降に、
大阪および神戸で僕とライブをやる
予定なので、主にそのレパートリー
をさらう。
いつものカラオケ店が閉まっているの
で心斎橋のバンド用の練習スタジオを
使用。やる気のある人ばかり。
さて、今日は、大阪から岡山県まで
足を延ばし、瀬戸内の、あるかわいい
島の、360度の海を見渡せるリゾート
レストランで、羽を伸ばす。
行き交う船や、白い雲を眺めながら、
何もしない贅沢な時間がすぎてゆく。
ちゃんと海パンも持参したので、近く
の海水浴場で、腰まで浸かってみた。
行けそうだったので、ひと泳ぎ、海の
水の感触が懐かしい。
海に漂う藻を見ていると、34億年前
の自分が、原始的な海洋生物だった頃
を思い出す気がする。
快晴の汗ばむ天気だが泳ぐにはまだ
寒いかも。
夕方お客様も集まり、せっかく楽器も
持参しているのでと、やはりサプライズ
演奏を依頼される。
全くの一般客で、ご年配の方も多かっ
たので、今日のプログラムは、下記の通り。
テナーサックスで、
Star dust,Fly me to the moon
(Kims tenor sax)
フルートで、
Humoresque,I can't get started.
瀬戸内の美味しい海の幸を堪能
した後は、サックス吹きでもある、
オーナーと、音楽談義も楽しい。
周りが海なので、一日中、何時で
も練習できるのは最高だ。
家族で泊まりがけの海遊びのほか、
会員になるとヨットにも乗れるし、
音楽合宿や発表会にも使えそう
なよい場所。
驚くのは、僕とオーナーは、SNSで、
連絡しあっていた仲ではあるが、
直接会うのは今日が初対面なこと
だろう。
カフェリボーンにて。
〒701-3204 岡山県備前市日生
3025
https://reborn1.com/
info@reborn1.com
Tel&Fax 0869-72-1185

瀬戸内海の宝石
瀬戸内海の宝石

2021/06/01

70年〜80年初頭にかけての、名曲

5月26日は、午後から、3人のサックス
生徒さんに熱血レッスンの後、急いで
新宿三丁目のジャズクラブ、サムディへ
駆けつける。
生徒さんは、3人とも、熱心にサックス
の良い音、および、かっこいいアドリブ
を追求したい人ばかりだ。
レッスン用に持参しているサックス2本
に、キーボード2台の大荷物は身軽に動
くには重すぎるので、五反田のコイン
ロッカーへ。預けると身軽になる。便利
便利。
今日のメンバーは、ベース: 納浩一、
ギター:布川俊樹、ピアノ:古川初穂、
ドラムス:ジーン重村という、素晴ら
しい面々。
少しばかり先輩の僕を快く仲間に入れ
てくれたみんなに感謝。
70年〜80年初頭にかけての、まだ
フュージョンがクロスオーバーと言
われていた時代の名曲がたくさん演奏
されるということで、是か非でもと
駆けつけた訳だ。
1)Birdland(ジョー・ザビヌル)
2) Young And Fine(ジョー・ザビヌル)
3) I'm Sorry(マイク・マイニエリ)
4) I Wish(スティービー・ワンダー)
5) Human Bite(ドン・グロルニック)
6) Watermelon Man(ハービー・ハンコック)
(★菊地もテナーで参加)
7) My Mama Told Me So(クルセダース)
8) Keep On That Same Old Feeling
(クルセダース)etc
SNSで、この情報を見つけて、特に
クルセイダースの曲をやるというの
で、懐かしく聞けるのではと思った。
というのも、20代のころ、赤坂のディ
スコハウスで、よくそれらの曲を演奏
していたのだ。
バンマスはビッグバンド界の重鎮、海老
沢和博さんで、よく鍛えてもらった。
いろいろな思い出が心をよぎる。
その後メリージェーンで、有名な、
歌手、作曲家、ドラマーのつのだ☆ひろ
さんのファンクバンド、ジャップス
ギャップスに、6年間在籍していたので、
このガツンと腰にくるグルーブは、
もはや血肉になっているし、
故村上秀一さんや、故ジミー竹内さん
など、一流ドラマーとたくさんたくさん
共演させてもらった自分はとても恵まれ
ている。
このメンバーを生で聞くのは初めてだっ
たが、期待に違わぬ素晴らしい演奏。
みんな素晴らしかったが、特に、布川
氏の美しいトーンとよく歌うギターが
すばらしく、リズムのカッティングも
気持ちよい。
納君のテクニックと、タイトなリズムは、
やはりいつも通りすばらしく、昔松本英彦
が惚れ込んで雇っていたのを思い出した。
やはりこのメンツも、聞くのとやるのは
大違いで、サウンドチェックもリハーサル
もなく参加は、相変わらず無鉄砲な行為
だったが、こうして日本のトップクラスの
リズムを、自分も参加して、体で感じさせ
てもらい、有意義だった。
納セッションバンドの皆さん、ありがとう。
こうしてKOSEの極楽音楽生活は綿々と
続くのである。

70年〜80年初頭にかけての、名曲
70年〜80年初頭にかけての、名曲

2021/06/01

さくらんぼへ、Banda Felizを聞きに

昨夜は、京王線柴崎にある、さくらんぼへ、
Banda Felizを聞きに行く。メンバーは、
酒井麻生代(fl)
池田雅明(tb)
小畑和彦(g)
加藤実(p)
コモブチキイチロウ(b)
石川智(Per.Dr)
麻生代ちゃんは、東京で、ライブを始めた
頃から知っていて、ものすごい数のギグ
をこなしながら、僕の知っているベテラン
や、日本の大物音楽家を使いこなす、
人気フルート奏者、姉御に成長して来た(笑)。
一緒にフルートの練習、セッションした
のも、ついこの前のことだ。
現在進行形で、人気爆発中、バワーを
発揮する人と触れ合ってその運気を感
じたり浴びたりするのも大事なことな
ので、昨夜は確かな収穫。
小さなお店だが、20人も入れは満席
である。ギュウギュウのお客様とのラ
イブは、演者にとってはやり甲斐がある。
昔荻窪にある、ラーメン屋が6席しか
ないのに、年商1億という話を聞いた
ことがある。そのギュウギュウ感がお
客を呼ぶのだろう。
昔、アイドルのコンサートの仕事を
していて気が付いた事がある。
アイドルのキャラにより、集まる
お客が全く違うのだ。例えば、
●河合奈保子、クラスでも大人し
目の男子が多い、
●松田聖子、ほとんど女性ファン
ばかりで、皆、歌詞を覚えていて、
一緒に歌おうとする、
●中森明菜、ツッパリ、やや不
良系が多かったような?
●阿川泰子、全員男で、ネクタイ
族、サラリーマンが多かったような?
●矢沢永吉、初期は、暴走族、
警察官、自衛隊、ホステス、風
俗系女子など、社会の底辺の人が
多かった様だが、徐々に一般人に
も人気が、、、。
歌い手、演奏家、バンド、演劇、
舞踏を問わず、何を選ぶかは、お客
の自由なので、その世界観、存在に
魅力を感じ共感したらお客様は来る
のだらう。
Banda Felizは、ブラジル音楽の言語
を使い、人生の哀歓を感じさせて
くれるバンド、レコーディング、ツアー
を敢行し、バンド自体が良く練れて
まとまっている。
心からさらなる成功を祈念する。もう少し、
毒気と野性味、破天荒さをプラスで
きたら、さらに飛躍するだろう。
客席からも、気持ちの良いバンドの
音をシャワーのように浴びたが、1曲
だけ参加させてもらい、バンドのグルーブ
を体で堪能させてもらった。みんな
有難う(笑)。
聞くのとやるのでは、やはり大違い
だった。ふふふ。
過去に一度だけ出演したことが有った
が、ちゃんと僕の名前も覚えてサービス
してくれたオーナーに感謝。
写真は、Banda Feliz応援団長の藤井様
より許可を得て掲載、有難うございました。

さくらんぼへ、Banda Felizを聞きに
さくらんぼへ、Banda Felizを聞きに

2021/05/31

ジャズ、そして音楽の真髄とは?

今朝は風が強い。台風の様な風がすべてを洗い
流してくれる様だが、外でフルートの稽古をす
るフルート吹きとしては、収まってくれたらと
思う。
さて、全ての楽器やボーカルで、カッコいいアド
リブをするにはと皆んな考えていると思う。
すぐ効くコツが有るので紹介しよう。
その前に、音楽を聞いて、聞き手の頭の中で
何が起こっているのかを考えて見よう。
よく言われる音楽の3要素はもちろん、酒、
女、ドラッグまたはギャンブル??
おっと間違えた、リズム、メロディ、
ハーモニーだね?危ない危ない!
ロックンロール、スィング、フラメンコ、
ルンバ、サルサ、ウィンナ・ワルツ、
ファンク、音頭、(笑)。
色々なリズムがあり、好き好きは人によ
り、民族に依るだろう。
自分にピッタリくる、カッコいいと思
うリズムの音楽を聴けば良い。
音楽は、心の栄養、食事なので、栄養
価の高い音楽をいつも摂取すると、心が
健康になり、生きていく意欲が湧く。
若くて健康で美しい女性を見ると、彼女
を喜ばせたいと思うのは全ての男の
本能なのと同じだ。
ハーモニーには、重力があって、
コード進行が、いつも起承転結のストー
リーを描いているので、素人は無意識
に感じ、音楽家なら意識的にそれを組
み立てる。
ジャズ屋なら、普通のコード進行を、
マスターしたら、よりカッコイイ音遣
い、不協和音、テンションノートや新
しい音階を調べたり練習するだろう。
実際のジャズ演奏を聞いて、人間なら、
聞き手の頭の中では、1つのフレーズ
を聞いたら、それを認識して、味わい、
それは次にどうなるのかを予測を立
てる。
熟練した聞き手なら、3,4通りの予測
を立てて、そのどれかかな?と待って
いる訳だ。
クラシックの作曲法でも、主題と変奏
というやり方は、5度進行とともに
石のように、伝統的なものだ。
モチーフを、リズムを変え、転回形
を差し替え、コード進行を変えて、
似ているけど、少しばかり変更した
ものをどんどん並べて、聞き手の期
待に答え、ある程度満足と意外性を
バランス良く折り込み、興味を持続
させていくのだ。作曲家の腕の見せ所。
優れたジャズ奏者は、それを即興的
に行う訳だ。
何をしているかと言うと、あるフレーズ
を思いついて演奏、それを次のコード
進行上に当て嵌めて、似たようなフレ
ーズを思い出して吹く、数回繰り返し
たら、別のフレーズを出して、また、
数回繰り返す。
これを即興的編曲能力と呼ぼう。
聞き手の耳と、興味を十分惹きつけ
たら、仕込んだお得意の決めフレー
ズを繰り出す。
事前の根回し、または、前戯(笑)
が十分だと、どんな意外な展開も、
聞き手は喜んで受け入れる。ヤッター?!
クライマックスは、すぐそこにある。
つまり、聞き手は、予測が当たる
ことが、嬉しいし、さらにスリルが
あって、カッコよく予測を裏切って
欲しいという、二律背反の欲望を
持っている。
ジャズの世界で、予測とスリルの興奮、
ワクワクを生み出す才能の最高峰は、
(私見としては)マイルス・デイヴィス、
セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス、
チャーリーパーカー、ソニー・ロリンズ
などであろう。(あくまで個人的意見)
以前にも書いたことがあるが、マイルス・
デイヴィスが亡くなる3ヶ月前にオランダ
のハーグNorth sea jazz fesにて、聞く
機会があった。
もちろん、僕も三木Bingoと、Inner
garaxy orch (別名みんなギャラ無し
オーケストラ)のスターソロイストと
して参加していたのだが。この時もやはり
ギャラは無かった(笑)。
その時のMilesバンドの演奏を記憶
で再現してみよう。
バンドは、ファンクのリズムか、
ご機嫌、カッコイイーーッ!そこ
に御大登場。
真っ黒で光り物の衣装に、黒い
トランペット、もちろん本人も真
っ黒で、存在自体が痺れるくらい
カッコいい。
1音目炸裂!パァ~~!!
あの神秘的な音色、下がり目な
ピッチ感といい、ブルースの
かたまり。
1音で、既にノックアウト。
ひぇ~~、参りました!
ええい、頭が高い、この方を
誰と心得る、ははー、思わず
土下座しそうに(笑)。
続いて、フレーズを聴音して、
予測を立てながら聞いていく。
ブレスして、次はここで来る
だろうというタイミングは、
必ず外し、焦らせてから、
次のフレーズを吹き始めて
居るのが解った。
く~~~~っ!何て、カッコ
良いんだ!マイルス。
心を鷲掴みされる感覚だ!
また、予測したフレーズは、
すべて外れて行くので、スリル
100%で、手に汗握るワクワク
は止まらず、聞き手を手玉に取る
マイルスマジックを体感したの
だった。生マイルスを聞くのは
3回目だった。
すべてのジャズ屋に告げたい。
1.まず、予測通りのモチーフ&
バリエーションを学んで、聞き手
を満足させる方法をマスターせよ。
2.しかして、予測を裏切る方法を学
んで、スリルを作りだせ!!
アドリブする人は、ブレスして、次
のフレーズを繰り出すときに、空白
を配置し、さっき自分の出したフレ
ーズを味わう時間を与えてあげよう。
そして、聞き手を焦らして予測より、
2-4拍遅れて出てみよう。
そして何よりも、自分のフレーズ
を愛そう。何万回繰り返しても飽
きない自分だけのフレーズをス
トックすること。
音楽と、過去にいばらの道を
乗り越えて、それを作り上げた
偉大な先達と聴衆に無限の愛と
感謝をささげよう。
皆さんの参考になれば幸いです。

ジャズ、そして音楽の真髄とは?
ジャズ、そして音楽の真髄とは?
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